海外で2018年6月1日からエクストラターンが廃止。遊戯王のルールにおいてエクストラターンの廃止はどういった部分に抵触する?様々なメリット・デメリットについて考える。
海外ではエクストラターンが廃止になったようです。
TCG、6月1日に開催されるニュージャージー州YCSからルール変更。
— Toshi@シドニーのクマ (@ToshiGabu) 2018年5月18日
・適用はTCG全域
・スイスラウンドの場合ET廃止、現フェイズ終了後(移行ではない)LP確認、そのゲームはLPが高い方が勝ち、その後ゲーム勝利数によってそのマッチ・ラウンドの勝者が決定
「と言うわけで今回のお話は環境とか大会の人には必ず注目しなければならない要素「エクストラターン」についての話題です。
海外のTCGにおける遊戯王OCGでエクストラターンを廃止し、ライフポイントの多いプレイヤーに対して勝利を決めるというのが今回の裁定で決まったようですね。ということで海外でも問題になっていますし先行のバーンダメージによる問題で『相手が何もせずに&持久戦のバーンで勝ってしまうのではないか』という面などを抱えているというわけですね。
海外での《連鎖爆撃》の制限や何かしらバーンに対する制限を異様にかけてるなーと思ったのはそういう背景があったようでして・・・確かにこういった問題はちょっと本気で考えないといけないなーと思うときは多々ありますよね(´・ω・`)」
「これはまた大きく話題になりそうなものですわよね」
「ですねぇ。なんと言っても時間を一定数で決めてしまってるというのは正直かなりマズイです。
前も言ってたと思うんですけど時間制限を決めるのはターンプレイヤーの待ち時間にしろ!って何回も言ってるんですけどね。将棋とかのゲーム性に関して待ち時間の制限を作るほうが優先で、そうしないとゲーム状況において残り時間を利用しての「アドバンテージ」を取る事をメインとした戦い方が戦術として出てきてしまうんですよ」
「まぁ悪い言い方では無いけど『遅延が戦術』かどうかの話は置いておいて、カードゲームとしてどう扱っていけば良いのかは正直悩みどころなのよね。今でもソリティアは続いているし」
エクストラターンってそもそも何?
制限時間の40分を過ぎた時点でマッチの勝利条件を両プレイヤーが満たしておらず、且つデュエルの最中である場合に発生する。
そのターンの終了までデュエルを継続する。
ターン終了時に勝敗が未決の場合、エキストラターンに突入する。
相手ターンから数え始めて、3ターン実施する。
3ターンが終了した時点で、ライフポイントが多いプレイヤーをデュエルの勝者とする。
エキストラターン終了時のお互いのプレイヤーのライフポイントが同じだった場合、そのまま継続してサドンデスに突入。
サドンデス中の判定:ライフポイントの増減が発生したターンエンド時に判定を行う。
ライフポイントの多いプレイヤーをデュエルの勝者とし、ライフポイントが同じ場合は次のターンへ突入。
(2013/09/20以前はライフポイントの増減が発生した時点でデュエル終了だった)
2011/03/19施行のマスタールール2から、スイスドロー形式の公認大会の場合はサドンデスが発生せずに引き分けとなるようになった。
「とまぁ長々と文章にすると遊戯王wikiによる内容が兼ね正しいと思うので引用しました。エクストラターンはいわば大会における『延長戦にルールを加えたもの』で、制限時間の40分を過ぎた時点で3戦目のどちらかの2勝目が取られて無い場合、3ターン継続してその後ライフポイントの多い方を勝利とするルールです。
このルールのポイントはライフの増減の有無で、このルール下であっても様々なバーンデッキが問題視されてきました。
また、トリックスターによる遅延行為が一時期炎上にまで発展した事もあり、遊戯王における「ライフポイントの差で勝利を決める」というのは中々に荒れる行為なんだろうなぁとは思います(´・ω・`)」
「しかし、そんな中でエクストラターンを廃止しようものならというお話ですものね」
「まぁ遊戯王のライフで勝敗を決めるのは正直非常にあいまいなんですよね。ET込みであれば「バーン自体が戦術」に繋がりますし、直接攻撃でないダメージで遅延を繰り返してれば勝てるのでは?なんていう疑問の声も挙がるでしょう。
正直既に挙げている人もいるのですが・・・そんな中で、まずは何がメリットでデメリットなのか。エクストラターンの廃止に関しての部分を先に考えてみる事にしました。」
エクストラターン廃止のメリット
備考:
— Toshi@シドニーのクマ (@ToshiGabu) 2018年5月18日
・メインP1中に40分経過しました。この場合バトルPに移行出来ず、メインP1終了後、「凍結」されます。
・お互いのLPを確認し、「凍結」した時点でLPが高い方が勝ち。
・その後、ゲーム勝利数を確認、多い方が勝者となります。
「まず恐らくですが、大会のエクストラターンを廃止する事で『明確な時間で大会を終わらせる事が出来る』事が根底にはあると思います。
最近の大会等のお話を様々な方に聞きましたが、一部の大会ではエクストラターンがあった上での時間を考慮すると非常に時間が長くなってしまうという問題点も含まれております。
上記の可能性を考慮して考えた上での結果としか思えません。
正直な話ではエクストラターンの廃止はデュエルにおいて『あまり良いルール改正』では無いでしょうしその前にルールを規定しなければ行けないことは多々あります。
そもそもなぜ対局時計が無いのかという話から話さないといけなくなるんですが・・・コレは後日で良いかな(´・ω・`)」
対局時計 将棋 アナログ 囲碁 チェス アナログ式 チェスクロック
- ジャンル: おもちゃ・ホビー・ゲーム > 囲碁・将棋・麻雀・チェス > 囲碁 > セット
- ショップ: Slectshop-one
- 価格: 2,480円
エクストラターン廃止のデメリット
ルール変更により、以下の状況が増えると思います。
— Toshi@シドニーのクマ (@ToshiGabu) 2018年5月18日
・遅延プレイ
・バーン、または大量LP回復を狙った戦術
・言い合い(遅延したなど)
「今回は確かにデメリットが多いですのエクストラターンに関していえばライフの多いほうが勝ちになるので「無限にライフを増やす戦術」等が出来た瞬間に40分耐え切ってしまってマッチ勝利なんていう問題が起きそうですわね。
これに関しては遅延でもなんでもなく『ただの戦術』として扱われる危険性がありますの。また、バーンに対しての問題や言い合いなど絶対に言われるであろう事を先に全部呟かれていたのでご紹介しますわね」
「うーん、実際こういった遅延問題って『どこからが遅延』なのか分からないんですよね。
考える時間を先に設定している訳でも無く、更に言えば40分という時間の定義はなんなのかって所から考えないといけない気がします。昔よく将棋にたとえて言ってたのは「これ金ですか?ちょっと確認良いですか」なんて行為はまず起きないわけですし、こういった時間を考慮して40分で調節したのであればどうなるのか・・・・というのはちょっと考えたいですね(´・ω・`)
サモン・ソーサレスと言った各種リンクモンスターに対しての効果を確認したい・・・けど1つずつ確認しようものなら時間がかかりすぎてしまうのは明白な気もします。
昨今の遊戯王は先行で数年前よりも多種多様な動き方が出来るようになっていますからリンク召喚等も含めて時間設定を変えるべきではないのか。また、遅延行為の問題を本質的に考えたらどうなるのか・・・というのが今パッと考えた中では思いつきませんでした。
実際にこうなってくると【チェーンバーン】や【トリックスター】が大会上のルールとして強くなってしまいます。しかし、時間を利用した戦術は果たして本当にどうなのか。
というか時間切れの遅延を起こしているのがもしプレーヤーで『遅延した方が有利なのでは』というルールをそのままにされているのも問題ですし、ジャッジの判断でそれを決められてしまうと去年の世界大会のときに起きた炎上行為に繋がりかねないのです」
エクストラターンに関してのルール的警告は今の所なし?公式サイトに聞いてみた!
「という問題が合ったので今回は公式サイトのお問い合わせにご連絡しましたの。さて結果はどうでしたの?」
「日本国内においては「ショップデュエル」の大会規定や罰則に変更は無いようです。
しかし、世界大会2018において『戦略考察時間の目安時間の記載が無くなった』代わりに「紳士的ではない行為をされていると審判が判断した場合は、時間に関係なく罰則の対象になる場合がある」というのがルール上の規定にあるらしいとのお答えをいただいております。
現状のルールではそこまで日本は影響ないよーという面で日本的な観点で考えるとホッとするんですが、言い変えると 世界大会において「戦略時間の目安」が削除されているという答えが非常に不安しか覚えないというのが正直なところ。
もう一度自分として熟考しなければならない部分だと思うのでエクストラターンに関しての廃止が賛成か反対か出来れば皆さんのご意見をいただけたらと思います」
■ エクストラターンの廃止は賛成?反対?のアンケートはこちら。