カードゲームで実は問題の1つとして挙げられるシャッフル問題。
その問題の1つである『シャッフルの仕方』に関しては度々話題に挙げられるのですが何時も騒動となりますのでココで一度シャッフルに関して色々と書いておく事にしました。
※色々と編集中・情報もまだ精査しきれてません。
「いやぁ。カードシャッフルでまさか毎年何かしら炎上してるってのが本当に驚きで・・・ってそれ位起きるこのシャッフルのお話ですが、実は様々なユーザーが『TCGにおいてのシャッフルのルール』に関して詳しく知っている人がいなかったりします。
と言うのも遊戯王のシャッフルに関してはルールやジャッジに関してお問い合わせで聞いていると『良く混ざっていればOK』という回答だけであり、実は結構曖昧なままこのTCG業界は長年続いているんですよね。要するにファローを確実に行えってルールで書いてないんですよ。
シャッフルはいわば『お互いにズルをしない為の信頼や確認のための行為』ではあるとは思ってますが、そもそも黎明期のMTGのリフルシャッフルに関してのルール変更など『少しずつ曖昧な物』になっているのは事実。
この問題もスパイクやティミーと同じようにシャッフルなんて何故そこまで明確にしなければならないのか等の疑問まで様々起きており・・・そして何時も『ファロー・リフルシャッフルは嫌だ』という事からスパイクユーザーに『何故?』と言われている問題が起きているんですよね」
「競技性という意味とは裏腹に『カードゲーム』ってのはコミュニケーションの1つでもあるけど
『人の物に触って確かめる競技』って意外と少ないのよね。
特にボードゲームやテーブルゲームでは確認作業はあるものの、カードゲームはその中で非常に稀有な遊びなのよ。
ゲームやソーシャルによって対人によるコミュニケーションが少なくなる中で一つの違和感を感じる所があるのかもしれないわよ」
「そもそもその問題のファローシャッフルも『練習が必須な行為』なんですわよね」
「そうなのよ。だから強制的にルールに組み込めない。
しかも様々なルールや問題も抱えているし、シャッフルで傷が付く!って意見を『いや、それTCGでは普通だから』って返すのもおかしいし。だからと言って下手な人が強制させられる問題を抱えてしまうのも問題だし・・・なんか何を言っても炎上する案件なのよ」
「まぁその通り。
という訳で今回はアンケートを取っているのですが、原則上みても6割はシャッフルに関して賛成の様子。しかし、反対のユーザーが一定数いる事もあって『シャッフルに関して傷が付かない行為』であることを視野にしたいのですが・・・そもそもシャッフルに関して実際は
そもそもティミーやスパイクって何?って人はこちら。
シャッフルを行う意味とは?
シャッフル/Shuffle
カードを切り混ぜる事です。
シャッフルの方法に規定はありませんが、途中でカードの中身を見たり、カードを選り分けてからシャッフルするなどの作為的な行為は、一切してはいけません。(公式ルールブック マスタールール3対応 バージョン 1.0より引用)遊戯王カードWiki - シャッフル
定義
ライブラリーや裏向きのカードの束を切り直すとは、その中でカードを、どのプレイヤーにも順番が分からなくなるように無作為化することである。カードの束を無作為化する際に、切り直すことと併用されることがある手順として、カットがある。
「シャッフルとは上記の様に様々な言われ方をしていますが実際に言葉にすれば『無作為な状況にする』という事です。
最終的にシャッフルに関して問題が起きるとすればこの『無作為を短時間で。かつ問題なく行う行為がファローシャッフル+ディールシャッフル』という行為で、このファローシャッフルが若干難易度が高く傷が付く行為である事なのでユーザーに取っては「嫌な行為の1つ」とも受け取られてしまうのですよ」
「この傷が付くっていうのは問題よね。
遊戯王wikiではこの2つの山を重ねる行為は『ただし、静電気などで張り付いてしまったカードが張り付いたままになり、特定のカード同士が混ざらないまま終わってしまうことがある。また、スリーブに入っていないカードでは難しく、スリーブの寿命を縮めるという欠点がある。』と書いている通りだと思うわ」
「その通りなんですよ。
ですが時間が短縮できる行為でかつ『お互いに相手が不正行為をしていないと信用して行える』というメリットがあるのです。
これも以前池っち店長等も話していたことがありましたね。
こういった部分もありファローは確実に大会等で行う必須行為である事からスリーブが痛む場合はオーバースリーブを活用してねという文化が出来上がったのだと思います」
「でも、このシャッフルが一番混ざるし、ファローを断る人は『詰み込みしてるんですか』って煽って良いことにはならないの?」
「えぇ。まぁそこなんですよね。
コミュニケーションゲームって最初に分かっていれば。最初に会って『ファローしても良いですか?』って聞く行為は必須ですし、『ファロー出来ないってそれ詰み込みって容認してるんですか?』と煽る行為も実際はマナー違反で。ポケカのペナルティチェックシートである『非紳士的行為』とも言えるでしょう。
特に大会ではこのファローは絶対に行う必須行為であり、非常に何回も行う姿を多くみると思います。そういった意味ではシャッフルにおいて重要なのは言うまでもありませんが・・・」
「シャッフルに関しての定義がないのよね」
「そうなんですよね。
だからファローが嫌ならって感じで『様々な比喩で煽る呟き』をするユーザーが一定層いて、そこで大会にでるスパイクユーザーとカジュアルユーザーとの心理的差が開いている訳です。
昔にもシャカパチという問題を起こしていた事もありましたが、こういったユーザー間での
『公式で正確に決まってない問題』
を延々と問題として挙げられているのですよ(シャカパチ関係の問題は公式で一部禁止や警告って言ったカードゲームもありました。
ブシロードとか)。シャッフルという問題がこうして起こるのかっていうのは個人的には『公式が意図して決めていない』事にあると思います。実際に黎明期のMTGではリフルシャッフルを3回行うというフロアルールがありますが、現在は修正されているのかココまで明記はされていません」
呪文と土地を分けておいてから切り直すこと自体は認められているが(マジック違反処置指針「3.4. イベント上の誤り ─ 不充分な切り直し」参照)、その後で十分に無作為化できなければ不十分な無作為化により積み込みと判断され得るため、注意が必要である。
黎明期(1996年10月1日発行時)では、「リフルを最低3回は行わなければならない」とフロアルール(1.2.7)で定められていた。
「例えばカードゲームはファローシャッフルを必ず
1回行い、尚且つ『無作為に行う』というルールがあれば定義としてこんな炎上や問題が起きないのです。私としてはシャッフルもシャカパチと同じように『禁止かそういったルール上にしてしまえば』確実に問題は起きないのですが・・・」
シャッフルに関して明確に決めている会社を見てみる。
「ヒンズーシャッフルだけではあまり混ざらない」という点で、複数のシャッフル方法を組み合わせて行うことを推奨しているのはこのためです。
ディールシャッフルやファローシャッフルと組み合わせることで、 はじめて無作為化という点で貢献できるシャッフルと考えておきましょう。ファローシャッフルは短時間で行うことができる便利なシャッフル方法ですが、無理に押し込んだりするとスリーブに傷がついたりするので丁寧に行いましょう。
また、デッキを垂直にするとカードの表が見えてしまうので、なるべく平行な角度をキープして行うように気をつけてくださいね!
「という訳で一つずつ確認していくと、ブシロードフロアルールではディールやファローとヒンズーを組み合わせる事で初めて無作為化と呼べると書かれています。
また、シャッフルを行う手順はシャッフルを行うファイターが決定することを基本とした上で、適切な時間内に収まるように行っていただく、という方針となっているようです。
特に、このブシロードのゲームではヴァイスシュヴァルツというカードゲームが存在しダメージを受ける際に『クライマックス』を引ければダメージを受けないという問題。ラジオでその裁定の話をしたりとユーザー間で話題になって問題まで発展した事情もありまして、こういった部分があったからなのかはからヴァンガードは2017年に大々的なフロアルールによる紹介等をコラムという形で発信していたんですよね」
「フロアルール等に関しての説明を書いて貰えるのは嬉しいですわね。そもそも無作為って何?って所から初心者は始めるとは思いますが、ただのヒンズーだけでは『無作為と呼べない可能性がある』というのを知っておく必要があるという問題が出たのは大きいですの」
「こうしてみると単語として書かれていて、二種類でのシャッフルを活用するというのは前提として書かれているわね」
「なので最終的にヒンズーシャッフルはするとして『更に確実にカードが混ざる手段としてファローが鉄板』になっているのは当然な印象も受けるんですよね。
また、毎回8切り等を行う『ディールシャッフル』をする訳にもいかないです。
そもそも、カードをいくつかの山を作るように分け、その後で山をランダムに重ねるシャッフルに関しては2回連続で行うことでもとのカードの並びに戻せてしまうという難点もあります。となると残りは『ファローとヒンズーが鉄板』となり消去法ですが、それが一番の無作為化となるのでしょう」
ただし、そのファローシャッフルに関しては何回行うのが適切な行為なのか。それも定義されていません。なので2種類のシャッフルは使うが『シャッフルとしての無作為はファローとヒンズーを何回か行う行為』であるとはルール上読みきれるのですが・・・」
「後はファローシャッフルに関しても様々なルールが存在します。
例えばMTGではなるべく束を横向きにするか、シャッフル中は目線を逸らすなどの配慮が必要とwikiに記載があるように『目線等を外した上でのファローが本当の意味で適切』となります。
しかし、これをカードゲームの基本原則ルールとしてしまうと非常に硬いもので
- 『目線を逸らし、数回のファローシャッフルの後に間にヒンズーシャッフル(オーバーハンドシャッフル)を行いつつもう一度繰り返す』
- 『またその行為中は崩す等の問題を起こすと失格になる』
というのを出来ないと遊べないことを前提したカードゲームになってしまいます。これは新規参入に取って壁ですし、失敗した際のカードに関しての損失や被害を弁償すると言ったルールは存在しません」
「だからこそカードゲームにおいてのシャッフル行為を兼ねる効果を持つカードを刷らないメーカーが多いんですわよね。例えばデュエルマスターズ等のカードはシャッフルよりも『山札の一番下に送る』とかが多いですの」
「そうそう。MTG等の関連会社のデュエマ等ではそういった物は良く見受けられますね。しかし、黎明期ではファローシャッフルじゃなくてリフル3回が鉄則という事は
もしかすると暗黙の了解で『ファロー3回+ヒンズー1回』が最低ラインのシャッフル
なのかもしれません。ただし私としてこういった公式ルール等を確認していて思うのは『適切な時間内と互いのデッキシャッフルを時間を合わせる円滑な行為を』しなければならないという最低条件の下、MTGでは、
- 2種類以上のシャッフルの種類を組み合わせる
- シャッフルが無作為ではないと判断すればジャッジを呼べば良い。
という部分もあって『信用行為に値するが、シャッフルの無作為』に関しての問題をジャッジに任せるというのが遊戯王の裁定事情にも似たような物はあると思います。
ただし、カジュアルユーザーに取ってココまでする事でしか遊べないのかという問題があったり『サプライが傷つくのは嫌』という意見や『下手な人にファローはされなくない』という反対意見を出したくなる気持ちもちょっと分かってしまうわけです」
「でもシャッフルに関しては何故そこまでシャッフルをしなければならないの?⇒ルールというよりも信頼やコミュニケーションの部分で必須なんだ⇒でもマナーでは違反でしょ?というループが発生してるんですわよね」
「これ完全な堂々巡りじゃないの?」
「そうなんですの。だからこそTCGはコミュニティが大切なんですわよ」
「相手に対して信用を持ち、マナーとして行動する。でも、適切なルールがないからどうしようもない。
更にシャッフルに関しても寛容にならないユーザーもいるとすれば定期的に炎上するのは仕方ないかなと思います。
ただし、ファローを嫌だっていうなら不正しているよ!っていうのは事実ではないですし方法は他にもありますが、『ファローシャッフルに関して嫌だ』という意見を一定数いただければ考察とか紹介も出来ると思うのでコメントに書いていっていただけると嬉しいって感じですね」