「という訳でこういう記事もちゃんとやります。
今回の内容は遊戯王が難しい!というかそういう印象を持っている人が増えつつある中で、実際遊戯王を難しいと思えた事はなんだったのかという部分を見つつ、『実は遊戯王って簡単なゲームなんだよ』って事を紹介していこうと思います。いわゆる初心者に遊戯王が難しくないと思われるための資料室です。」
「まぁ色々と疑問があって、そこを指摘している人は多かったものね。それがネガキャンになってる!とかも言われるならなんとかしないとって話か」
「時間が本当に無くてですね。
まぁ1騒動もありましたし、そもそも遊戯王を遊んでない人がパッとみて難しいTCGだっていうのは正直ナンセンスな気もするんですよ。例えば、それは『遊戯王の難しい1部分』ですし遊戯王を遊ぶときに絶対必要ではないですからって言えばまた説明不足になるので、今回はその1を付けておきました!!」
■ そもそもリンク召喚での影響で、デッキは本質的にどう変わったのか。
「実際遊戯王はリンク召喚に触れなくても新規層は遊べる。ここは前提で話をしないといけません」
「なぜですの?」
「それは遊戯王にマーカーという計算式を増やされてしまっているからです。リンク召喚はあくまでも遊戯王を円滑に遊ぶための補助手段であって、メインで考えて良いものではありません。
そしてまだ、リンク召喚は全てのデッキに行き届いたわけではない。
超量の様な、『エクストラを数種類並べる事』の救済もしている訳では無いし、そういったデッキには『新しい要素を強制的に組み込まれている』って事には変わりは無いためです。
それにリンク召喚で難易度が上がったというのは『展開までの計算式を全てのデッキで行わないといけなくなったから』に尽きますが、『別にそこまでの展開をしなくても良いデッキ』だってあります」
「ただし、今の環境ではどうしても『リンク召喚によるマーカー増加を利用したデッキ』が環境の全てにいて、それを利用していないと環境では難しい。
なので結果的に難易度が上がったと思われるという人が増えたと言えます。えぇ、まぁその通りですが簡単になった部分もあるでしょう。
ここでユーザーは意図的に『リンクモンスターを採用するのは当たり前なんだ』って意識があって、そのリンク召喚には必ず今までのデッキではしなくても良かった計算式を全部覚えこまなければなりません。
そういった記事が今では多いため、情報量が多い回し方を意識せざるを得ないのです」
「しかもそれは各種カテゴリーにプラスして覚えないといけないもの。
初心者に今までであれば『エクシーズをして戦うデッキ』というのに加えて『リンク召喚』というものを一緒に覚えなくてはいけなくなりました。
しかもコレは回し方を知らないと『詰む』システムです。
なまじ知識があると『え?今こんな回し方をしないといけないの?』と感じてしまいます。そしてリンク召喚の隠されたテーマは『リンクする(繋げる)』という事。
本質的にはシンクロの押しだしと一緒なので、シンクロ時代と同じ、『回す楽しさを知って欲しい』という公式のイメージがある気がします。
だから遊戯王を遊んでいない人の意見としては『なんて遊戯王は難しいシステムなんだ!』って苦言が飛んできます。
だったら新規の人には最初から付加価値の『リンク召喚は無視出来るデッキを教える方が良い』し『リンク召喚だけのデッキを教えれば良い』んですよね。ユーザーであればその意味は分かると思います。
というのも『リンク召喚が今の遊戯王では全てでは無いから』です。
また、公式も意識していて主人公のデッキはペンデュラム召喚の様に『様々な召喚方法をしていないリンク召喚のみ』のサイバース族というデッキを押しているわけですし、『既にエクシーズとリンクのシステムを別に捉えていく』所から遊戯王の難易度は考えていけば良いのでしょう。
そうすると、デッキ自体の回し方が1つ増えただけっていうお話になりますからね。
アークファイブの時だって遊矢はペンデュラムというシステムが定着してから『様々な召喚方法を行った』。これをリンク時代でも行おうとしているだけなんですから。別にリンク召喚が全てではないんです。」
「元々リンク召喚はそのマーカー先に出せるぞ!って話でしたものね。逆に別に捉えるか『システムとして認識するか』のどちらかになりますの」
「しかしながら経験者しか書かない遊戯王の現状ではどうしても既存のカテゴリーでの混合を意識して書いてしまう為、各種リンクと今までのデッキの回し方を意識するっていう壁の大きいものになってます」
「サイバーズ族は結果としてリンク召喚でも戦えるデッキ。
そしてある程度回し方が分かってきたら『他の召喚方法を取り入れる初心者に最適なデッキ』としてリンク召喚入門では良いのですわよね」
「それが強いか弱いかは別として『リンク召喚はこう出せるんだ!』っていうのを知れますからね。
結局遊戯王の課題としては『リンク召喚を使わないデッキ』と『リンク召喚を使うデッキ』でのバランスを取りつつ『新規層にどちらでもオススメできるデッキを提案できる環境にする事』。コレに尽きると思います。
そうしないと難易度が上がった!と思われるだけで『最終的にリンク+エクシーズ+シンクロ』なんていうのを使う事に頭が追いつかない人も出てくるんじゃないですかね」
「ま。それもリンク計算式を作れば問題ないんですけど、難しいと遊戯王自体が思われても仕方がありません。
しかしリンクを元々使わなくても大丈夫なデッキがあったりするので、そこはどうしても推しておこうと思います」
『エクストラデッキを活用したデッキ』と『メインデッキのみで戦うデッキ』のシステム。
「そう言えば、カオスのプレイマットって使いやすいですよね。マーカーっぽいのも上にありますし。
さてさて、リンク召喚というシステムは遊戯王に大きな影響をもたらしました。エクストラゾーンの活用によって、デッキの回し方が大きく変わってしまったカテゴリーも少なからず存在してしまったように感じます」
「そのせいで、一部の層ではかなりブーイングが来ましたわね」
「そうですね。しかし、元々遊戯王のイメージと言えば・・・というかシンクロ時代からなんですけど、ココまでポンポンと大型のモンスターをひたすらエクストラデッキから出すカードゲームでは無かった気がします。
少しずつ攻防を繰り広げるゲーム。コレを目指したかったのでしょう。
もしリンクモンスターが無いって発想であれば。
この時点では『エクストラデッキを活用したデッキ』と『メインデッキのみで戦うデッキ』のメリット・デメリットもちゃんとある興味深いものとなっています。
『今回のリンク召喚のルール』を考えずにここで、サーチやサルベージが無い状態での2つのデッキのシステムを見比べてみましょうか。」
メインデッキの特徴
メリット
・大型モンスターをエクストラゾーンを使わないで良いので初心者・新規層に優しいし、展開も出来る。
・メインデッキのみなのでお金がかかりにくい。
・エクストラデッキのメタにかからない。
デメリット
・エクストラデッキという確定したデッキから出せないので安定性が無い。
・40枚のデッキの中に切り札を入れないといけない。
エクストラデッキ(リンク無し)を使うデッキの特徴
メリット
・デッキの中に入れなくて良いのでデッキ本来の動き以上の汎用性が出る。
・切り札を出せるので手札に置いて置く必要がない。
デメリット
・資産が必要。
・回す際に様々な種類があれば知識がいる。
・強いカードが出た場合依存せざるを得ない。
「と、実は双方ともメリット・デメリットがあり、コンセプトとしてははっきりと差別化が出来ています。
インフレさえ無ければ、どちらとも差別化が出来ているのは明白で、遊戯王を簡単に思うのであれば『この2つを意識して分ける』事も大事なんですよね」
「で、ここでリンク召喚のシステムを入れると・・・メインデッキだけ恩恵が少ないんじゃないですの?」
「いえいえ!そんな事はありません。リンク召喚は難しいと言えど『既存の回し方を簡単にしてくれる便利なシステム』でもあります。基本的に遊戯王は難しくなったのも事実ですが簡単になった事にもちゃんと取り上げておきましょう」
リンク召喚で簡単になった事。それはアドバンス召喚のリリースを軽くするトークン利用のシステム。
「という訳で、まずは簡単になった事。それは『トークンを利用してのリリース召喚が可能になった』事です。
《スケープゴート》は、アドバンス召喚のためのリリースには使えないんですけど、『リンク召喚の素材』としては使う事が出来ます。
勿論リンクモンスターはリリース要因に出来る為、アドバンス召喚も出来るという訳ですね」
「しかも、上手く使えば3体のリリース素材としての活用が出来ますの。その際にはリンクマーカーを意識しないといけませんけど、エクストラデッキの仕様的にはリンク2・1・1で出せば問題ないですわよね」
「ですね。そうする事で今までペンデュラム召喚等に頼っていた《オシリスの天空竜》等の召喚を意識せずに戦えるようになりました。
こういった召喚のサポートもメインデッキのみでのデッキで活用できる可能性が増えた仕様になっています。今までエクストラデッキでの活用もありましたが、メインデッキのカードの可能性が増えたのは事実。
カードがメインデッキ補助を行っていましたがリンク召喚でもこういったサポートが随時出てくることでしょうし、」
「現状ではカオス構築に《 聖騎士の追想 イゾルデ》で戦士族サーチとかですわね。こういう回し方であれば、リンク召喚も簡単に出来ますし『サポートカードとしての運用』として考えられますわね」
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「ですね。メインデッキでは純粋にデッキを組みつつもリンク召喚でサポートする。エクシーズの時とそこまで変わりません。
もう既に様々な遊戯王プレーヤーが実感している通り『確実に遊戯王が楽しくなった要素もキチンと含まれている事』には目をつぶってはいけないと思います。それは新システムが来たらいつも行われている事ですよね。
例えばペンデュラム召喚では、メインデッキにて『リリース無しで大型が大量展開出来る』という事を教えてもらいました。例えば、《霞の谷の巨神鳥》なんかはその恩恵を1番大きく受けたモンスターだと思います」
「そういったカードのお陰で『今までのインフレでは強化されにくかったカードの救済』が水面下で行われている事も事実ですの。
その分他のカテゴリーも終わった可能性があるんですけど・・・ですの」
「いやぁ、その通り。その計算をわざわざ考えないといけないってのはかなり敷居を上げちゃってますからね」
リンク召喚は難しいと言えど『既存の回し方を簡単にしてくれる便利なシステム』へ。
「今の遊戯王は難しくて初心者の敷居が高いカードゲームなのでは?こういった話は本当シンクロからエクシーズまで様々な問題は常日頃起きていました。
ただ、エクシーズでは『重ねてレベルを合わせるだけ』、ペンデュラムは『一気に大量召喚』と来ているなかシンクロと同じように『考えるTCG』へと少しシフトしただけと捉えても良いと思います。
個人的には遊戯王を遊んでいる中で、こういったTCGへの取り組みの波があると考えています。その試行錯誤の中で『どうすれば新しいキャッチコピーが作れるのか』。楽しめるのかという事を考えた結果リンク召喚ってものが生まれたのでしょう」
「結果的にサポートするリンクブレインズパックが好調だったのは、そういった層が遂に遊べるからと踏んだ為ですわね」
「それもありますね。そして、遊戯王はある意味では新規層もユーザー幅も大きいカードゲーム。
その中でリンクとメインとエクストラデッキ(リンク無し)の3つを挙げていき、遊戯王の難易度を下げて提案する事も大事です。またリンク召喚にて簡単になって敷居が下がったものも提案しました」
「逆に復帰層からすればオシリスや私の好きな《アルカナフォースEX-THEDARKRULER》が出しやすくなっている環境・・・ってだけで好印象は持てる気がします。
リンク召喚はある意味では制限を付ける結果となりましたが、それ以上『過去のカテゴリーを救済する可能性を秘めている』事にも繋がっています。今までのシステムは『組むこむ必要』があったけど、その手間が一番要らない。
過去のカードを悪用されるのは問題ですけど、その一方で楽しくリンク召喚を使える・・・というのを今後はもっと発信していこうと思います」
「今までソリティアのように長いものも安定して一気にショートカット。そういった立ち回りが出来るものになれば良いですわね」
「とりあえずココで書くのは休憩しましょうかね」
※ 見る人がなんか多くなっているので続編を製作する事にしました。しばらくお待ちください・・・。