「たまにカードゲームのプロって実質出来るの?というお話が来ます。
最近ではデュエマの方にてスポンサーが付くプロ制度が色々と増えては来ていますが、今の所遊戯王界隈においてのプロ市場というのは皆無に等しく、実績や大会で優勝したとしても恩恵が少ないのではないか?という話も度々伺うようになりましたので一度この市場や問題を整理したいと思います(´・ω・`)
カードゲームの市場にプロは本当に少ないというお話
「遊戯王のOCGの『CSでもらえる豪華賞品』での裏話の続きではあるんですが、遊戯王においてプロというのは実際不可能に近くブログや有料NOTEで稼いだとしても「ほんの1部。しかもメディアサイトやまとめサイト」位しか現状ないというのが背景にあるのも事実でした。
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昨今では遊戯王の市場において「競技性を求める動き」が多くなっているものの、一方でそれを仕事に出来ないジレンマも背景にある様子。
もっと言えば海外ではMTGのプロは多いものの女性のプロはさらに少ないという格差まで存在し、現状では生きていけるのは一握りどころの話ではないというのが背景にあります。
昨今ではプロツアーなどで入賞したりとプロプレイヤーの中には世界へ飛び立つという流れもあって「資産がある程度ないとできない事」であるのは間違いありません」
「確か現状では、優勝賞金がMTGの海外優勝だと400万円とかだったりしましたわよね(๑╹◡╹)」
「そうですね。ただ優勝することでしか受け取れないのと海外への移動費は「主催持ち」というのもあって、色々と費用は掛からないのが事実です。特に継続してTCGを続けられるというメリットに『スポンサー』などでサポートされるという流れがあって。
それゆえにプロ化というのは遊戯王やカードゲームを続けやすいという背景もあります。また、遊戯王やデュエマでもプロの方やスポンサーを持っているという方はブログサイト含めてほんの数名しかいらっしゃいません(´・ω・`)ある意味ではスパイク層のてっぺんに近い人が多い感じではありますが、それ以上に『優勝結果だけでなく様々な発信ができる方』である事が背景にあるように感じています」
「まぁ様々な流行とかもあるけど、スポンサーとかお金が入る事で責任感とか勝つための努力をしないとってプレッシャーは強くなるわよね(。・ω・。)」
「事実、カードゲームのプロってまだ認知はされてないんですけどね(´・ω・`)それにYOUTUBERの様な発信がメインである事や無料での発信が軸になった人を取り上げるというのもあって「全員が出来る事ではない」というのもありましたからね」
カードゲームのプロが出来ると良い事とは。
・発信する市場に価値が出来る
・情報の交流や様々な発信媒体が強くなる
・いらすとやビジネスモデルが出来上がる
「まぁ上記の3つはかなり重要な要素よね」
「そうですね。要するにビジネスモデルという概念でお話すると情報を発信する安定さが上がります。
例えばお金の問題もそうですが、「社会人においてのお金がないリスク」が減る訳で、TCGを継続して出来る様になるというメリットが多々あるのも事実。また、無料での発信が増える事で「市場において新規層の獲得が行いやすい」というのがあります。TCG市場は今や1000億円規模の市場で、ホビー業界にとっても無くてはならないもの。
ですが新規層や小学生や大人など『最初にどうしたら良いのか。どうすべきか』といった始めたい層をブログ媒体や動画界隈で取り込めるのかが課題になっています。
コアユーザー層においてのお金を使うというのはあれど今の市場は主に様々な情報を提供し、デュエルスペース等もその暗黙のルールで成り立った部分がありました。
昔CSの開催において利益を出すという部分において炎上した案件があり『発信媒体の利用を快く思わない層』も多かったのが事実でしょう。
現にブログやまとめサイトに対するヘイトが年々少なくなっているのは事実で、発信する際にそういった問題を抱えずに今は済んでいます。
数年前ではこういった部分をどう取り払えば良いのか。
ぶらりネットさんとかと相談していましたが、そんな問題も今や解決されており「発信することで生活が行えている層」も増えている様です」
「まぁ良い事よね」
「ですね。昔ではこういった層が作られるのがあまりありませんでした。強いて言うならカードショップにて就職するか、転売かのどちらかしかありませんでしたから」
カードゲームに競技性を優先した市場にすることの怖さ
「賞金制とかを取り上げると日本は競技的なカードゲームは数多くの人に受け入れられない傾向にもあります。
また競技性を優先し「負けた理由が自分が弱い」という事を思い知らされるゲームは基本「市場的に縮小していく」のが昔カードゲームである「ディメンションゼロ」にて拝見することが出来ました(好きだった人ごめんなさい)。
ディメンションゼロやバトスピなどやっぱりゲーム性に長けたものの発信媒体次第では『市場が持つ』というのを見せつけられたりもしましたが、そういった市場をメインにすると大体失敗するというのを過去のカードゲームで散々見ていた自分にとってはあまり有益ではないのだろうとも思っています」
「カードゲームは「常にプールが広がるゲーム」であり、スパイクゲームの様な「プールから選抜されるカードゲーム」はカードゲームの組むという本質的な楽しみを一部取り上げられているのと同じですの(๑╹◡╹)それに、実力主義と娯楽はマッチしないんですわよね」
「そうなんですよね・・・なので市場的には「いかにしてカジュアルなユーザーが増えていけるか」が焦点となる訳で「上手い人や強い人を優遇すること」が必ずしもカードゲームを発展させるわけではないというのを念頭にして考えるべき。
と過去の市場の経験から思うんですよね(´・ω・`)TCGのプロ化というのも近い将来では数多くのユーザーが出来る可能性があるのかも・・・しれませんが、様々な情報社会で有料化されていく民度から見ても今後は色々な所で『実力主義』が散見する時代が来るでしょう。遊戯王やTCG市場にてこういったものが出てきているのがその証拠でもあります。
一方でTCGのプロ化=ブログやYOUTUBEなど今は「専業」で行えるようになりました。また、カードゲーム以外においての媒体が成長したのは今のTCGの市場とマッチした発信媒体なのでしょう。
個人的には、そういった媒体を自分で作れればなとは思っています。
ライター制度もそうですが今後は期間限定で『プロTCGプレイヤー』をまいログのブログ資金から行えればとも思っていますし、まだまだ市場的にこういったものが受け入れられていない背景もあるので今後は考えていきたいです」