遊戯王も大人になった時に始めるとなると考える大量購入のお話。そんな魅力と封入率などを加味した今後の遊戯王の販売戦略、200thシークレットレアパックの存在を考えます。
「いやぁ。スペシャルパックの封入率に関してのご意見が結構来てて驚いたのですが、遊戯王の大人買いの魅力って何だろうと思った時にそもそも『ボックスのアド以前に何か足りないなぁ』と感じる事が多かったんですよねー」
「あれ?前に封入率の話したけど、やっぱりそう思うの?」
「ちょっとそんな話も書いていった方が良いのかなと思いまして。
そもそも遊戯王の箱でアドを取るにはどうすれば良いのか?
とか様々なメリット等を書いている方が多いですが、基本的に遊戯王のボックスは1ボックス+αが一番安価にカードが揃って無駄も無く揃ってしまうというのも大体分かっているので、個人的には毎回箱買いはそこまで多く出来ないんですよね」
「正直ねぇ。
なんか沢山箱を買うとお得です!とか宣伝すれば良いのに」
「余ったカードを使いきれる自身が無いし、正直に言いたい(キッパリ)。フリーとかもそうですが、結局はコモンカードが余ってしまうという問題と、レアリティの高いカードの資産が作れなくなっているというジレンマを遊戯王は今抱えているのかなぁと思います」
「高いカードが出ないと『箱を買って得をしない』と考えてしまいますものね」
「そうですね。特に『環境並みのカードでは無いカードに価値を持たせること』が大事なのです。
強いカードが高くなるのは当たり前ですからね。
コレは、様々なTCGがイラストアドを追求する部分と似通っています。
強いカードを作れば何でも高騰しますがTCGの寿命を縮めますので、絵違いや様々な特典を入れて「箱を買えば箱以上の価値があるカードが出る!」と感じてもらうのが一番良いのです(´・ω・`)」
「既存の遊戯王ではとりあえず強いカードを出して環境を変えようという流れは無いもんね。更に封入率からノーマルカードが2・3枚出るって事は汎用枠に強いカードを入れるとそれだけで価格が下がるって事だし」
「良い変えればどんな強くてもノーマルカードにしてしまえば『サーチ対策にもなるし安価でユーザーを増やせる』という流れもありますからね。
パンクラトプスとか良い例じゃないかなーと思いますけど。
あれもデュエマとかの封入率にしてしまうと「レアにしておけばボックスで1枚は出る」位になり、墓穴と同じ位とまでは行かないものの、ボックスを買う価値につながる値段まで上がったかもしれません。
遊戯王/第10期/06弾/SOFU-JP009 ダイナレスラー・パンクラトプス
- ジャンル: トレーディングカード
- ショップ: フルアヘッド
- 価格: 190円
そういった部分のバランスは「ユーザー層をどう引き込めるのか、1箱である程度遊べるようにしている遊戯王製作者側の優しさ」ですが・・・遊戯王の封入率が緩い=レアの単価が上がりにくいという問題に突き当たってしまうのです(´・ω・`)」
「ユーザーには優しいですけど、売り上げ等にはコアユーザー層を増やしている昨今では相性が悪いんですわね」
「固定客の様なコアユーザーよりの商品提供が今の遊戯王とマッチしているのではないか?と考えた上で登場したのが20thシークレットレアというものだった。
という考えがあったのかなぁとは思います。
前回も付加価値という部分にて色々と書いていた部分がありましたがまさにその付加価値の提供を行えたということですね。
ただし、スペシャルパックの様な『3ボックスに1つ。しかも期限付きでタイミングを新発売のボックスからズラされた』という部分などが批判が相次いだ事。
買えないユーザーがーというお話が多かったところから見てもコナミさん的には「20thシークレットレアは元々ライト層かつシングルユーザーは視野に入れて無い」感じもあるのかなと」
「シングル購入は結果的に『売り上げにつながらない』ものですものね(๑╹◡╹)」
「というか、商売自体が駄目とかそういったものがーって話があって、『買えない人のヒガミだー』とか言ってる流れもあったわよ。全然収集付いて無いじゃないの」
「まぁ様々な意見があると思いますが、まずは去年からもそうなんですけど封入率がランダムになるという部分などを踏まえて『20thの高額カードの再録』だったら大好評だったかなぁと。
例えば《ヴァレルソード・ドラゴン》や《混源龍レヴィオニア》の再録を行い市場のシングル価格を下げる事になったとしても収録すれば『ある程度購入者層』が増え、文句を言う人もいなかったかなぁと思います。でも、そうしなかったんですよねー」
「やっぱり・・・」
「その方が他のボックスも売れるからでしょうね」
「そんな事言ったら怒られるわよ!!」
「仕方ないでしょ!実際レジェンダリー・コレクションを売っておいて、尚且つ他のボックスを買ってもらうにはって話では最適だと思いますよ!!
無限泡影とかも入ってて優秀なのはもちろんの事ですが、複数の箱を購入する事でユーザーには「アド」を提供しなければなりませんでした。今までは不確定な20thシークレットレアでしたがコレにより「箱で20thシークレットを狙い、尚且つスペシャルパックでアドを取れるようにしている」のが伺えるというわけですね。
コアユーザーに対しての処置と考えるのが一般的ですが、正直に言えば売り上げも芳しくなかったゆえの処理とも伺えるんじゃないかなと考えるところですが・・・」
「(๑╹◡╹)ただ、よーく考えると『20thシークレットレアのみのパック』に限っている感じを見れば「売れて無いからこの処置をした」という感じでは無い感じもしますの」
「その通りです。多分レギュラーパックかつ20thシークレットレアが収録されているパックのみ狙っているんですよね。
コレに関しては私的には当日在庫が多かった高額な「ANNIVERSARY DUELIST BOX」をボックス2つ分として換算するという行為に走らないのが不思議だったわけですよ」
「あ、ANNIVERSARY DUELIST BOXも実際は在庫が余る状況で今までのボックスとは違う感じだったもんね。即日売り切れ、転売やー続出みたいな」
「その流れが無い=ANNIVERSARY DUELIST BOXの販売を促進させたり、他のパックもそのまま売れさせるという流れを作っていないのが伺えます。という意味ではコナミさん的には
「20周年だし、レアカードも限定品で出して価値を上げたろ!」
って流れをユーザー的には
「3BOXも買わせるなんて意味が分からない」
という風な反論をされてしまったわけですね。そもそも3ボックスを買おうとすると1万円を超えるので働いて無いとつらいんじゃないかなぁ(´・ω・`)」
「くじ感覚で何故買えないのか・・・って感じの内容だけどまずスタートラインが高いのよね」
「期間限定ですからね」
トレカ(遊戯王)遊戯王OCGデュエルモンスターズ 20th ANNIVERSARY DUELIST BOX
「ただ、コナミさん的には今回の件もそうですけど、高レアリティに関しての問題をクリアしたのは大きかったのかなぁと思います。
かのエクストラシークレットレアである《SPYRAL-ザ・ダブルヘリックス》も当時は4000円でしたが値下がりを起こしました。
もう遊戯王において「強いカードを刷っても、どうせ規制されて弱くなるんでしょ」という気持ちがある人が増えたからなんじゃないかなーと思う訳です。
遊戯王/シークレットレア/エクストラパック 2017EP17-JP018 [シク] : SPYRAL-ザ・ダブルヘリックス
そんな中で封入率を極端?に下げて一部のカードを効果を変えずに価格を固定させられたのは大きかったんじゃないかなーとおもうんですよね(´・ω・`)」
「そもそも、
まず一つ目がゴールドシークレットレア。ゴールドシリーズのみの展開で、再録を中心とした高レアリティを目指したものですがコレに関してもあまり高額なカードが出る事はありませんでした。更に、
度々遊戯王ではコレクター向けにどういった商品を提供していけるのかも課題の1つになっているはずですが、その上で『20thシークレットレア』という成功がコナミ的には嬉しかったのでしょう。
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特にゴールドシークレット等の再録での最高レアリティだったりミレニアムレアだったりと『度々新規レアリティ』を出してはいますが、遊戯王のレアリティは今までシークレットという立ち位置のカードが一番高額になりやすいものでした。
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