「という訳で様々な人が考察するであろう遊戯王OCGの2019年の動向について色々と考えて行きたいと思います。
遊戯王OCGは2019年、非常に重要な年になりまして今後のTCG業界において柱となるのかを決める重要なターニングポイントに差し迫っているわけです」
「というか2019年において市場を大きく変動させる部分になりそうよね。TCG業界がどう変動するのかは全てのカードショップ等では気になる部分だけどさ」
「そうですね。遊戯王のアンチとかではないですが、遊戯王の売り上げは『TCG業界の柱』であり『依存しすぎてはいなかった』ものでもあると痛感させられた2年だったのではないかというのはTCG業界を追っていて感じるものでした。
これは老舗だと2013年に同じ事が起こっているので大体把握して動いた人もいるのではないでしょうか。
ヴァンガードの大ブームでシェアが入れ替わったのもありますが、重要なのは「TCG業界においての販売総額が上がるTCGで無ければならない事」が商売側として前提にあるのでは?なーんて思ったりしてますけどね(´・ω・`)ぶっちゃけ過ぎてたらすいません」
「まぁ、2013年には市場が100億マイナスになってたからね。考察してない時代ではあったけど、シェアの移動とかユーザー的には関係ない!と言いつつも売り上げを取るために環境を変える壊れカードを作る可能性もある訳で何も関係ないって訳でもないのよ。
それに、遊戯王の売上げがという人も多いけど、こういう事を踏まえて考察しないと『個人の感想で反論しちゃう結果』になるからね」
「個人の感想でいくらでも反論が取れてしまいますからね~。リンク召喚以降様々なカテゴリーを再録する事で『シングル単価が安くなる傾向』がある気もしましたし、次の一手を出すのでは?なんて思っています。
遊戯王は昔から一定数のシングルの再録を行わないので再録が弱いTCGでもありましたが2017年での煽りを受けてしまいある程度シングルを再販する流れにシフトしてしまっていますし。高額な手札誘発もすこしずつ再販する流れになってきつつあるわけです。
故に2年目には20thシークレットを販売し「ショップ側にも、ユーザーも利益がある物を」という狙いが合ったのではないかと感じています。その結果、カードショップのシングル販売タイミングの固定化等色々と問題が起きてしまったみたいですけどね」
「逆に大きくTCGが整備された年でしたわね」
「売り上げが全てではないですが、TCGのみで経営を賄っているショップに取っては気になる動向だと思っています。
シングルが売れるTCGであるのかどうかという判断や、再録への懸念など問題は山積みでした。一応その展開も踏まえて前編では2018年の遊戯王商品の動向に注目していきます。
遊戯王2019年にも起きそうな『商品展開』を振り返る。
「遊戯王の商品展開は2018年より、コレクター層に向けた商品が数多く登場しました。これは引き続き続くと思われます。
先述も述べましたが、遊戯王OCGは20周年商品を多く発売し初代が好きだった人から最近のアニメまでを網羅した商品を徹底的に強化して来た流れがあります。
ただし公式としても『価格帯の調整には難航している様子』が伺えるほか、遊戯王のユーザーにとっても『強いカードを多く刷りアドを取れる内容で無いと爆発的に売れない』というのを在庫を確認する上で感じました。
その数字が「3000円以上8000円未満」と言う物で、今後の新商品にもその影響が強く出るかもしれないという話です。中古トレカ(遊戯王)遊戯王OCGデュエルモンスターズ 20th ANNIVERSARY SET
6月辺りには『20th ANNIVERSARY SET』を発売し転売ヤーさん達が集って価格等を吊り上げて来ましたが定価が倍の『20th ANNIVERSARY DUELIST BOX』になった瞬間に在庫が余っているような印象を受けました。
実数値を確認しないと把握が出来ませんが、確実に何かしらの統計を取っていた価格設定だった気がします(´・ω・`)コナミさんのパック値上がりも受けて何処で原価での元を取るかの探りあいをしているのではないでしょうか」
「プレイマット等も遊戯王界隈は『二次創作が盛り上がっている界隈』でもありますの。
公式が注力するのかは気になる所ですけど、売れる土俵として見定めているのであれば、今後オリジナルのプレイマット等を製作して販売していくかもしれませんわね(๑╹◡╹)」
「正直もっと売ってくれって印象も受けますけどね。
そんな中で遊戯王はコレクター層にシフトを切る一方で新規層の獲得のために数々のシングルカードとしての魅力を売ってきました。
まず1つ目がアニメキャラの地盤の固さを生かした商品。
デュエルリンクス等も踏まえてキャラクターのサプライの復刻であったり人気テーマの新規カードを多く登場させることや1ヶ月おきのパック販売で興味を持たせることに成功しています。
中古遊戯王/フレイムズ・オブ・デストラクション◇遊戯王OCG デュエルモンスターズ フレイムズ・オブ・デストラクション レア&ノーマルコンプリートセット
また、既存のパックに関しても売れるように環境を良環境にしているのも見逃せません。1年経っても「フレイムズ・オブ・デストラクション」の価値はまだまだあり、数枚程度の規制しかかかっていない状況です。ただし、今年のダーク・ネオストーム(DARK NEOSTORM)にて手札誘発を何処まで収録するのか・・・そこが一番謎な部分。
現在でも十分にすくみが出来上がっている分下手に手札誘発を作ってしまうと先行と後攻のバランスが崩れ兼ねません。
その中で付加価値を作るのがコレクター商品という訳ですね。
>>遊戯王/コレクターズレア/RARITY COLLECTION -20th ANNIVERSARY EDITION-RC02-JP009 [コレクターズレア] : 灰流うらら
ただし・・・今後も20周年記念商品を何処まで売るのかは謎です。
個人的にはポケモンカードゲームのような「複数のストラクチャーデッキを販売する」という商品展開をいつかすると睨んでいます。歴代主人公を機軸とした商品の展開とかは数ヶ月前に出ると思っていましたが、まさか『12月のクリスマス商戦で出してくる』とは(´・ω・`)」
「でも逆にこれで『12月の商品を6月等へ繋げる事』も出来るようになった訳よね」
「そうですね。youtuber等のインフルエンサーも大きな影響力を受けているのが2018年以降も感じた人は多いと思いますが、商品展開次第では、何かしらもう一声あるのかなぁと」
まさに子供にとっては衝撃的な物だと思います。
— ブロガーまい。まいログ&ぶらりネット@遊戯王アイデアベース (@netrain999) 2018年9月27日
また難解なTCGという立ち位置にありながら各種会社に取ってそれを克服した商品展開をしているのかも大きな争点となります。遊戯王も20周年に向けてオールスターで6つ同時にストラクチャーを売る等様々な展開はまだまだ可能ですし、ポケカやバトスピ続
「まぁ・・・おいそれとアニバーサリー系列の商品を今後出せるのかは気になります。例えば、「アニバーサリーセット・ブラマジver」とか「アニバーサリーセット・verライバルズ」みたいなセットをだすとかシングルを再録しようにも限界がありますし」
「遊戯王は特に在庫を潤沢に出せるメーカーだから、色々と意欲作をみたいって言うのはあるわね。でも在庫が残ればショップ側が辛いのか・・・」
「そうなんですよね。【コレクターズパック2017】に関しては本当ショップ側も辛かったと思います。
私達ブログを書いている人は新規カードが凄い!カッコ良い!と注目して書いてはいますが「全てのユーザーがそう思うわけではないし売れるわけではない」のです。それが売り上げとして繋がっていないといけないわけですね。
ただし、20thシークレットレアに関してはコレクター層においてもボックスを買う勢にとってもプラスだった面があった感じもしました。
中古遊戯王/20thシークレットレア/サベージ・ストライクSAST-JP048 [20thシク] : 転生炎獣サンライトウルフ
なので今後も新レアリティを導入するか20thシークレットレアを続投する形になるのではないかと思います。逆に廃止する場合は「今後レアリティに関して追及しない新規ユーザー全てにレアリティを選んで買える様にする」のが目的かもしれませんね」
「遊戯王OCGでは特にコレクター要素は強いのですが、一方で20thが高くて集めようにも集められない価格になっていますの。
その代わり、レアリティに拘らない場合層と拘る層で良い塩梅になっている感じはしますわね。シングルを買う層に取ってはレアリティに拘った場合『ハイターゲット層』を中心にして展開するので、ショップ側としても利益を取りやすいですの。
今後、新規やカジュアル勢を取ろうとすると2019年には勢力を伸ばした他のTCGが強く、年齢層も低年齢層を取り組んだ動きが見られるので『より家族で遊べる、楽しく・簡単』として売り出すのかが見られるかが気になりますの(๑╹◡╹)親世代が遊戯王OCGを遊ぶ・・・その流れは強いですわよ」
「今の所、ハイターゲット層を狙った動きは強いですが、新規層を獲得できない閉じた市場になっていないかが気になります。これは各種TCGのユーザー数推移を見れないから分からないんですよね。
カードショップの閉鎖等があったのが本当にOCGのみなのかも実際は確定づけられません。これに関しても個人的意見では良い切れませんが『この閉鎖ラッシュの時代には20thシークレットレアも無かった』のも事実なんですよね」
リンク召喚も3年目に突入するので来年には新ルールの導入も視野に。
「ただし、問題があるとすれば『リンク召喚も2年目に突入した』という事でしょうか。皮肉な事に遊戯王も大きく3・4年を中心に新システムをアニメ毎に取り入れている風潮があり、リンク召喚もまた1年先には新しいシステムに入れ替わる可能性があります。
リンク・ヴレインズ・パック2もそうですが、3が発売されるとなれば、約60テーマが救済されます。
ただし、その流れがある上で一般的に「リンク召喚が難しい」という部分がある中で更に新規ルールを導入するのかの危険性を考えなければなりません。
ペンデュラムの時は簡易的にモンスターを出せるというインフレを招きましたが、リンクの場合は1ターンの間にリンクモンスターを多数活用してモンスターを出すという流れになったせいで「1ターンでの行動時間が長い」点や、一時期は環境の鈍足化を狙ったものだったという話が出ていましたが速度を上げるだけのキーパーツと化しました。
今後リンク召喚でインフレさせても新ルールで変更すれば良い・・・という公式側の意図があれば『2019年に環境を支配するようなカードを沢山刷る可能性』も否めません」
「とまぁ、ココまで何故注目しているのかと言うと、遊戯王OCGを含めてTCG業界が再び1000億円規模に出来るのかという背景を持っているからですね。
ポケカの躍進も凄いですがTCG市場は2017年から大分減ってしまったのは事実。ただし2014年の様に700億台にまでへこむ事はありませんでした。それに2016年には売り上げが1000億円を突破しており、2018年では回復傾向にあるのも事実です。
2016年:1045億6900万円
2017年:876億1500万円
2016年⇒2017年 83.8%
まぁあれだけ環境を入れ替えるレベルのカードを刷っていれば・・・と言えますが、元々玩具業界からの数値を見るに『苦戦する理由も新ゲーム機の影響』という扱いになっており不況をあらわしていました。
確かにシャドウバース等のソーシャルゲームの登場はアナログゲームの売り上げを下げてはいますが、遊戯王では大手唯一スマホゲームで大ヒットさせ、デュエルリンクス等を含めれば1000億円市場なのは間違いないでしょう。
その上で2019年では更にTCGの景気が良くなるのは明白なのですが・・・正直遊戯王がまた新召喚方法やスタン投入等を懸念しているのでは?と感じるものになってしまっては本末転倒。
問題提起として挙げるとすれば20周年において「復帰勢を増やすか新規勢を増やすか」この2つのどちらかを重要視するかで大きく変わるのでは無いでしょうか」
「商品展開を追うだけで結構情報量が多くて大変ね、これは」
「そうですねー。特に商品関連が今どうなっているのかは下記にまとめておきましたが・・・遊戯王OCGは今後の売り方に関して『20代以上のユーザーを視野に入れた商品』を出してくるのが明確になりそうです。
20周年という事でTCG界隈では既に遊戯王が様々な商品展開をするのでは・・・と思ってるのですが2017年の売り上げを見ても不況と言いつつもなんだかんだで最低水準は超えてるんですよね。
特に遊戯王OCGにはデュエルリンクスの売り上げもあるのでかなりゆっくりした商品展開をしている様に見えました」
「本当であれば遊戯王は6月でストラクチャーデッキで環境を狙えるようにしたりするはずが、2年目で落ち着いた時に環境トップカテゴリーを出しているので
「あれ?これリンク環境がまだ続くぞ?」
と思ったりしました。現状では手札誘発等を駆使してメタビートとソリティアのすくみを作れている流れもあって環境的には面白いのですが、初心者が入りやすいゲームなのかと言われればちょっと悩ましいのが気になる所。
この部分はこのサイト内で少しずつ補完していければ良いかなと思いました」