「な、なんか色々と変な誤解を受けて問題を起こしそうだったのでブログで書いておこうと思いました。閃刀姫デッキの特徴として1枚で動けるって強みはまさに十二獣を彷彿とさせるものなんですが、遊戯王のリンク召喚はそういった壊れそうな効果を多く持っているカードを多く出す可能性があるなと思ったんです」
不意に気づいたんだけど結局閃刀姫って十二獣の調整版として出したけど結局暴れたってパターンの奴なんだよね。
— ブロガーまい。@ぶらりネット&まいログ (@netrain999) 2018年4月11日
エクシーズを1枚でっていう壊れカードをリンクではなんと1年目からやってのけたってのは正直スタンを入れる未来が見えるほど怖い事だと思う。というか1枚で動けるってのがマズイ。
「なんと言っても十二獣を出したのはこういった背景の他に『1枚で動けてしまう共通点』があったこと。その代わり出張しづらいシステムを放り込んだことで出張性能を思いっきり下げてはいましたが・・・って感じの結果になってしまいましたね」
「十二獣と同じというか1枚で動くという点が怖いって事ですわね」
1枚でリンク・エクシーズ召喚など違う召喚方法に移れるカードは大抵壊れる。
「遊戯王で一番他のカードゲームと比べなければならない点は何か。それは『1枚で違うカードに移れる事』です。
増援でキーカードをサーチ出来るように昨今の遊戯王ではアドバンテージを取得できるカードが多くありますが、モンスター1体を素材にしてリンク召喚等が出来る様になればまずどんな事が起きるのでしょうか。
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1つ目は『効果でアドを生むカードを複数枚出した場合、手札や強固な布陣が達成するという事』です。十二獣ブルホーンの効果は素材を取り除いて手札にカードを加える効果を持っていました。更に《十二獣ドランシア》を重ねると『相手のターンにカードを破壊できるギミックを搭載』出来てしまう。そしてモルモラットを採用していると何故かモンスターが1枚から2枚に増える。
勿論こういった効果は強力すぎて環境を独占するという結果になってしまったんです。
勿論当時から十二獣は強いと言う人は多く、その効果を見た瞬間に十二獣を使ってた人は多いでしょう。しかし、そのウラにはモルモラット等のモンスターなど『素材となったモンスター効果』+『1枚で動けるXモンスター』+『妨害・補助できるアドを取れるカード』の3つのシステムを搭載したデッキだったんですよね」
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「で、最終的に1枚でブルホーンやドランシアをマスタールール4の時でも大型モンスターを1枚から動けてしまうのは強いと認識させられたんですわよね」
「そうですね。1枚で尚且つ墓地に効果モンスターが落ちる⇒もし墓地で効果が発動するモンスターであれば?という問題を一気に抱えたカードだったのは間違いありません。
モルモラットが禁止になっても・・・そしてブルホーンが禁止になっても・・・という様に最終的に十二獣は数々のカードを禁止にされるという事になってしまいます。はっきり言ってシステム上遊戯王最大の大失敗を起こしてしまったんです。
勿論エクシーズにも同様の効果が出る事が今後ないのは確定しましたし、正直ホッとしているんですが、リンク召喚ではそれと同じ事を何時でも出来る感じになってるシステムを搭載しているのは言うまでもありません」
「うーん・・・確かにリンク1という存在が大きいのは目に見えていますわよね。今は良く考えてみるとリンク1の素材は通常モンスターであったりしていますが、レベル1を素材にしたリンクリボーなどのカードが出た瞬間汎用性が高すぎて注目される結果となりましたの。リンクリボーはレベル1を墓地に送るほかに『墓地から特殊召喚出来るカード』が多かったゆえにリンク2などや3に繋げられますし」
「え!?戦闘にも強くなるの?!って驚きは隠せなかったカードの1枚でしたよね。そして今後『カテゴリーモンスター1体を素材にした』デッキが横行した場合何時でも十二獣のようなデッキを作られる恐怖感があります。
闇属性モンスター1枚を素材にしたリンク1モンスターが出たら・・・?
「まぁそういう事態も避けられませんわよね。エクシーズと違ってリンク召喚は素材が墓地に送られる分いくらでも怖いカードを出されることがあるのは考えたほうが良いと思いますの」
「そうなんですよ。そんな中で閃刀姫は別の意味でその問題を斜め上から戦闘機ごと突っ込んできたカテゴリーだったんです。ですがその前から遊戯王は少しずつ調整をし始めました」
■ 少しずつリンクモンスターのぶっ壊れカードを出す準備をしている遊戯王界隈。
「現状リンク召喚を振り返ってみると分かるんですが、 1枚のカードが素材になってエクストラデッキから出せるというのは結構危険な事です。
なのでリンク召喚でリンク1が出てきたときは『素材となったモンスター効果』+『1枚で動けるXモンスター』+『妨害・補助できるアドを取れるカード』を何処で緩めるのかをちょっと考察したいと思っていました。
まず、【星杯】が出たときは《星杯竜イムドゥーク》と言うカードが通常モンスターを指定しています。
これであればモルモラットの様に素材にされた時に悪用はされませんし、墓地に通常モンスターだけが送られる=効果モンスター全盛期の時代に通常モンスターを入れるという事故率を減らしつつカジュアル層向けのデッキを作り上げる事が出来るデザインだったんですよ」
「これなら正直納得いきます。なぜなら通常モンスターをリリースしているという事は墓地にて悪用されづらいからです。
大型モンスターであればアド損に繋がりやすいですし、各種通常モンスターを採用する事故の怖さは知っての通りな事実。リンクモンスターという存在が出てきたとしてもイムドゥークだけでは【星杯】デッキのパーツにしかならず出張は出来ません」
■ 効果モンスター1枚からリンク1が出てくるとどうなる?
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「ですが、最近水面下では『カテゴリーを素材にしたカード1枚』で出てくるリンクモンスターが多く登場しています。まず1枚目に注目したいカードは《トロイメア・マーメイド》。
このカードは素材にトロイメアを指定しているカードですが、それだけでも使いみちは非常に多く存在します。まず素材が1枚で済むという事はEXデッキから特殊召喚したトロイメアをそのままマーメイドに変換できるという事です。このおかげで、各種トロイメアの効果を使った後攻撃力ダウンという動き方が出来るようになりました。
また素材が1枚だけでトロイメアが素材だった為夢幻崩界イヴリースでのメタをすり抜けるカードとしても使える様々な利点があり、環境でも採用されるカードの1枚となっています」
「このカードが出たときに思ったのは『まだ対処方はあるなぁ』という印象。なんせトロイメアを素材にしているという事は
- 夢幻崩界イヴリースからリンク召喚する
- トロイメア各種を素材にして出す
の2種類しかないためです。しかしそんな事であっても出張を行なうカテゴリーとして活躍している理由があるとすればそれは『素材に1枚だけを指定されているだけ』という簡単すぎる召喚条件も理由でしょう。
この素材指定がミソで、遊戯王において今までシンクロやエクシーズによって『単独でランクダウンするシステム』は存在しませんでした。しかし、トロイメアを1枚だけで良いという条件はどんな状態であれ
『トロイメアを1枚出すだけで完結』してしまいます。普通シンクロデッキやエクシーズを繰り返すうちに遊戯王では静かなシステムのインフレを起こしてしまっているんです。
シンクロモンスターは、チューナーとチューナー以外のモンスター2体という不安定なシステムを採用していました。故にチューナーだけの事故を起こしたりというデッキ自体の不安定さはあるものの、展開の際に妨害がなければ爆発的な動きが出来るのが特徴でした。
それゆえにこの当時から手札誘発のヴェーラー等が登場し、バランスを取る感じにシフトした時代でもあります。
エクシーズは、その中で『同じレベルを指定』した画期的なぶっ壊れたシステムだと思っていました。当時から同じレベルを合わせるだけか?と疑った人も多いと思います。当時『じゃあレベルの異なるカードをって場合もあるのか』と考えた人もいるほどですなんと言ってもシンクロの要であった『わざわざ弱いチューナー』を入れる理由がなく、その上グッドスタッフでも通用するカードを入れるだけでデッキが作れるようになりました」
こんな感じで遊戯王のシステムは少しずつ過去の反省を活かしたインフレシステムを毎回導入しており、だからこそマスタールール4では『1枚で動けるけど、2体以上の展開はさせないでおこう』という意味合いでEXゾーンという概念を追加したのだと思います。
これで考えれば既存のシンクロやエクシーズに関して『リンクモンスターを利用して更にアドを取れれば良い』って判断になりますし、ペンデュラムモンスターに関してもリンクモンスターでてこ入れすれば良い。という判断にも納得いきますからね」
「結果的に《水晶機巧-ハリファイバー》と《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の2枚は大きく環境に影響を与えていますわよね」
「だから散々私もハリファイバーは壊れって書いてましたよ!
ただしこの考えで言えばハリファイバーは壊れカードという意味合いではなく『システム上必須なキーパーツ』な来もするんですけどね」
■ 閃刀姫の場合はトークンでも機能する点がマズイ。
「とまぁその上で、リンク1モンスターには『追加効果を増やしすぎるとマズイ』のですが、閃刀姫の場合トロイメアと違って、効果を使う際にコストを使用しません。そして『重ねる様に素材を入れ替えていける』事でアドを取る相当マズイ事に走っています。
まずモンスターを1枚素材にしているだけというのは『手札にモンスターが少なくても動ける』事を意味しています。ある意味メタビートの形を取るだけで良いって証明にも繋がっていますが、この閃刀姫の良心は『破壊効果を閃刀姫リンクモンスターが持っていない』事でしょう。
ですが、『素材となったモンスター効果』+『1枚で動けるXモンスター』+『妨害・補助できるアドを取れるカード』という3拍子を閃刀姫ではどう活用しているのでしょうか。
『素材となったモンスター効果』に関しては閃刀姫レイの墓地効果があります。これにより閃刀姫はフィールドから離れても復活できる効果を得ている事になります。
『1枚で動けるXモンスター』は、ご存知の通りカガリやシズク。
『妨害・補助できるアドを取れるカード』ではその効果でサルベージ等が行なえるという場合に繋がります。
「あれ”!?全部揃ってる!?
幸いな事はこの閃刀姫がEXゾーンにて動くことが前提だったことでしょう。また閃刀姫が十二獣の二の舞にならないようにメインモンスターゾーンにモンスターがいては発動出来ないシステムになっています」
「気づいてる人もいると思いますが、閃刀姫はまだ新規が出る可能性があります。ハヤテを含めてまだマズイカードなんていくらでも出るんですよ。もし、閃刀姫が禁止になってしまって環境から抜けたとしても素材をループされてしまえば即座に墓地を肥やすことだって出来る事は脅威だと思います。
《精霊神后 ドリアード》とかの属性をレイやホーネット1枚で揃えられる時代が来たらそれこそ終わりですからね!」
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素材やカテゴリーが強ければ出張するだけの話になるんです。
「正直な話、私は閃刀姫の魔法カードの発動を1ターンに1度にすれば解決したんではないか?とも思っています。
マナレシオ的な概念がないしマナコストという概念がないカードゲームにおいて1枚で動くカードを今後も数年刷るというのは正直怖いと思っていますし、サイバーズ族が何故そこまでサルベージを露骨に嫌うのか?はなんとなくお察し出来る話題なのではないでしょうか。閃刀姫はまだメインモンスターゾーンに依存するから良いとして『誘発で蓋をしないと防げない環境』になるのは仕方がないんです。
そして、結果として閃刀姫トークンとそのサルベージのカガリだけで結果的に『優勝を勝ち取るデッキ』が増えました。閃刀姫デッキというかパーツの出張ももし『カガリがリンク2だったら・・・?』という事を考えたりしますが実際そのウラで一番考えないといけないのは『素材や展開の緩さから』悪用されるキーパーツでしょう。
1枚で良いっていうのであれば『トークン以外の閃刀姫と名前のついたEX以外の効果モンスター』位まで書かないと駄目です。
新パックで全収録カードが判明する前に書きたかったこの内容。
エンゲージがあればキーパーツを1枚で回収出来ます。もし増援が無制限だったら環境はどうなるのでしょうか?もしトークンをサルベージに利用できて、1枚で『リンク2』まで持っていけるとすれば?そしてそのリンク2で悪用できる新規が来たとすれば・・・?
「カガリでサルベージしまーす、ハヤテでダイレクトアタック!新規カードは手札交換が出来るぞ!なんと魔法カードが多ければドローもできる!その後シズクでエンドサーチ!」
とかいう現実もリアルで存在するようになるでしょう。
正直そんな影には召喚権を使わないからっていうウラの理由があったり、トークンがリンクで使えるからっていう私怨もあったり」
「勿論閃刀姫は調整されてこの結果なんですよってことです。解くにこのインフレを超えてくる可能性もありますし正直閃刀姫と言うシステムでリンク環境を見たかったというのが公式の意図なのではないでしょうか。私たちはただ楽しむだけですが、一度リンク1という存在の軽さとインフレが潜む恐怖を感じていただければなと思います。おしまい!」