カードゲームは大人向けの時代へ。家族や様々なプレイヤー層を狙う昨今、ボックス購入の波が押し寄せる?
まい。「ゲームやカードゲームのおすすめは?と聞かれたら2万文字くらい書ききれる余裕がある私まい。の夜中のまい。語録コーナー。
今回は人気TCGランキングや大人向けのカードゲームにメスを入れてボックス購入をアドバンテージを企業が押し進めていることについてご紹介しようと思います。
昨今では2017年のカードゲームの総売り上げ数に関して様々な出来事が重なる原因となりました。
遊戯王の売り上げや各種カードゲーム業界の売り上げの推移の変動が激しく、その問題点も含めて2017年から
『ボックス購入に対してのアドバンテージ』を意識しすぎている商売が目立って来ているのでは?という事を去年あたりからかなり感じてまして。」
シフォン「昨今こういう話題は尽きないと思っていましたがようやく書くのですわね」
「まぁだってさ。リンクヴレインズパックであれだったし、エクストラパックから見ても確信犯ですから、そういった面でも考えていかないと正直辛いと思うんですよ。
そしてそういった案件は遊戯王ではちょっとめんどくさいんですよね。という事で色々とその理由を書いていきます」.
■ 箱で買うとお得と思わせる方法って?そもそものボックスの中身のお話。
「最近ちょっとボックスで買ってオススメは?とか色々と話題に尽きないのでちょっと書いていこうかなと思った今回の疑問。
実はボックスを買う前に収録枚数やノーマル等の封入率が各メーカーによって違うという所から始めないといけないんですわよね」
「まずはそこからですよね。
遊戯王やデュエルマスターズなど各メーターによって実は「カードの入っている収録枚数」に結構差があるんですよ。
例えばレアリティとかだけじゃ無くて、ノーマルの収録枚数とかそういうのも加味されて評価しないといけなかったり。
その中で個人的に最良だと思っていたのは遊戯王。
遊戯王のボックスの当たり確立はウルトラやシクレアや確かに当たり判定は難しいんですが『実は箱の中では優しい部類』でもありました。
中古遊戯王/スーパーレア/マキシマム・クライシスMACR-JP036 [SR] : 灰流うらら
特に一番気にしていたマキシマム・クライシスの《灰流うらら》に関しては『《デュエリスト・アドベント》が入っているだけで箱の中身は確定』という変なジンクスもあってもまずノーマルカードが2・3枚絶対に手に入るので『最低限デッキの基盤の6割を作れる』というのが根本にある感じを作れてるんですよね」
中古遊戯王/シークレットレア/マキシマム・クライシスMACR-JP063 [シク] : デュエリスト・アドベント
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シフォン「それが大きいんですわよね」
まい。「そうなんですよ。例えばこれで他のカードゲームを始めようなら痛い目をみます。
デュエマやヴァンガードの箱封入はコモン等が2、3枚は出て来るとして一箱では揃い切らないんです。レア等にも有用なカードを散りばめてる事も多く、初心者にはこういったボックスで買ってすぐ買ってよかった!と思われなければならないという事を絞って考えなければなりません。
例を挙げれば遊戯王はノーマル等である程度パーツが揃ってデッキを組める利点を前面に押し出していますし、デュエマでは必ずマスターレアっていって表紙のカードが出てくるって利点があります。
シフォン 「絵違いを前面に売り出し、ノーマルを必然的に箱で買ってもらっても被らず大丈夫という安心感がウリでもありますね。 遊戯王で言えばトゥリスバエナが必ず入ってるものですの
「確かにそうなんですが、デュエマの表紙って大体環境トップのカードがある事が多くって、常にボックスで1枚は入る感じなんです。常にボックスを買われてて、なおかつちゃんと1枚は箱に入るので価格がそこまで高騰しません。たまにするとしても数千円とかで5000円を毎回たたき出すようなカードゲームじゃないんですよ」
「第一弾にはレアカードに強いシステムクリーチャーを大量に投入してるのも1つの利点とも言えますが、先述した封入率がポイントでオニカマスとかデスマッチビートルとかレアカードが常に600円前後してると考えればカード単価価値を保ってると思える人は多いんじゃないでしょうか?」
この辺りのレアカードの単価価値は異常です(´・ω・`)効果が結構強い。
Q 因みに破るとどうなるの?
「これをもし破るならまず需要と供給が間に合わなくなり、レアリティごとにカード単価のインフレが起きます。
1000円程度ではなく、4000円を超えるカードばかりが環境に出てしまう訳です。 こうなるとまず新規層は手を出せない気がするんですよね。何故なら『何も価値が分からないものに大金をかけられないし、子供向きである事と相反する』裏返しでもあります。元々子供向けのゲームですから、どこの辺りで勝てるデッキをすり合わせるのか・・・っていうバランスを常々考えるのが大事なんですよね」
「勿論カードゲームって資産ゲームでもあるんですが、その領域を何処に合わせるのかも考えないといけない部分ですわよね。
遊戯王はノーマルがまず箱で揃うし最大投入枚数が3枚という厳しめな枚数故に、魔法罠をちょっと買ってシングル購入すれば様々なデッキにシフト出来るはずですの」
「ですよね。最近レアコレで新規のカードの価格が上がってますが、その常識を消す話題も出てきています。ヴァンガードのゼロスドラゴン事件です」
カートンに1枚という封入率は途端にカードの価格インフレを起こし箱で買えばもしかして…という欲を出させるボックスだったんです。
「えぇ、私は当てましたよ。売りませんでしたけど、当時売れば買取価格は18000円位。アドバンテージ的にもなんでも必須では無いですが、箱で封入率を露骨に絞る商品が最近増えすぎでは?とも思うんですよ」
「確かにゼロスドラゴンは問題でしたわね。
資産ゲーに足を突っ込んだだけでなく、最近のヴァンガードはカード単価を引き上げる動きがかなり目立ちますの。
それにこれ、他のカード価格も高いのが目立ちましたし…最近ショップはカード単価を守る行動に出始めてる気がするんですわよね。
現在トップ3の売り上げを誇るゲームの中では異質ですわよ?」
「逆にそれでも続ける人は続けますしカード単価が一万円を超えても買う人はいるんです。
箱で買う人も多い中で当たらなければ更に買う。こういったカードなんだと納得した人のみするゲームなのも今の業界では強いんですよね。なぜなら大人であればお金も子供の時よりかは多いですし。
MTGのりみて?とまでは言いませんが、ちょっと初心者には追いつかない領域に来てる部分もあって、箱は沢山購入する勢の人向けになってるのかなぁと思いました」
「なんせ、私ですらもヴァンガードに関しては複数箱買いを推奨してるボックスでもありますからね。そういう意味では大人向けにシフトしてるのだなぁと度々思いまして」
カードゲームメーカーの新規層取り入れの実態。
「しかし、箱で買うアドバンテージを求めるだけあってちゃんと各メーカーはその救済策を出しています。
まず、遊戯王は復帰勢に着目した商品展開。
またボックス一箱でノーマルはだいたい揃うので、魔法罠を少し買い足して手札誘発を使いまわせば安価に環境デッキに対抗できてしまいます。
しかも今、これらのカードが1000円はしてるなぁと思う人はありえないと思いますけど今思いっきりばら売りで100円位の価格でスーレアをばら撒いているんですよ。
遊戯王は使い回しが出来るのが最大の特徴で、うららやさくらが当たればそのまま環境デッキに刺さるという側面を持ってるんですよね」
「ここは遊戯王のみの特権ですわよね。どれだけ強いデッキで高いデッキであっても手札誘発を使いまわせるのは大きいですの。
デュエマの様にキーパーツを使い回すことは出来ますが、遊戯王は手札誘発というどのデッキでも入れれるシステムというのも何気ない強さを発揮しますわね」
「デュエマはコロコロ等のタイアップや、構築済みと合わせて『安価で優勝を狙える』カードゲームです。ビートジョッキーや、ジョーカーズなど基本パーツは充実してるものを多く構築済みで販売。
一時期はビートジョッキーの構築に切り札と白を入れていた赤白デッキも優勝していたり価格インフレを2000前後で抑えつつ一部の需要が急増したカードには即再録+購入する意味がある絵違い配布など、イラストにも力を入れてるので無駄がありません。
もちろん高いカードは多いですが、絵違いなどイラストにもものすごい力を入れているカードゲームと入っても良いでしょう。一番新規層を今後取り入れるカードゲームになるはずです」
「ヴァンガードも単価が高いのですが、ZOOの反省以降再販をかけスターク等の価格が下がった所も見受けられますし、無料デッキ配布など新規層に向けたキャンペーンを行う予定です。
カード単価を心配されてはいるカードゲームですが一弾ごとに環境カードをする勢いが強く、再録がされない懸念もありますが定期的に再販する方向へシフトすればそれも問題はありません。
また、ヴァンガードには
再販という手を渋ってるポイントもあるので、売り上げをグッと伸ばせるチャンスも控えています。
http://cf-vanguard.com/event/training/15
ここはいずれ記事で書きますが、各種こういった危機感を感じつつもカード資産価値を崩さない事に必死なのでしょう」
ボックス購入もまた今後は大事な指標に?
「とは言え、ボックスで必ず当たりが出る!という嬉しさはどの世界でも大事だと思うんですよ。
ウルトラレア等が安い場合に限るんですけど、最近はその封入率を露骨に絞ってきてる気もしててヘリックスなど大手がやり始めるとあまりいい事が無いんだなぁと思いました。
特に安さで勝負しないと今後はデュエルリンクスなどのデジタルコンテンツに押しつぶされる懸念も。
カードゲームはなくならないと断言出来ますが新規カードの『需要と供給が釣り合ってない』のが長く続けば問題ですし、それがいきなりの再録を果たすとショップだけの痛手になります。
ボックスのアドバンテージは強いですがそれを数ヶ月前に発注をかける業者としたら辛い事でしかありません。メーカー側も渋って数を減らしているかは知らないことにしておきますが、今後も調べていきたいなぁと思います」
[rakuten:hobbyzone:10107404:detail]
[rakuten:hobbyzone:10107407:detail]
遊戯王OCG デュエルモンスターズ LINK VRAINS PACK 15パック入BOX
- ジャンル: おもちゃ・ホビー・ゲーム > 趣味・コレクション > カード・トレーディングカード > トレーディングカードゲーム
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