こっちのブログでは久しぶりの投稿ではあるのですが、昨今の遊戯王環境について少しだけ話しておこうかなと思います。
今回の話題は、遊戯王は良環境かについてのお話。
その中で非常に気になった手札誘発の比率について考えていこうかなと。
さてさて、現在遊戯王において誰もが採用しているカードは?
と聞かれて出てくるのは・・・まぁ2017年においてSPYRALとか真竜という意見が多いんですけど、全体的な採用率で言えばカテゴリーカードよりも対策カードの方が目移りしますよね。
規制や制限がかかれば一気に群雄割拠の環境へ移り、そして、その中で多く見られるのは『手札誘発の採用枚数を多くした戦術』です。
遊戯王の環境はいわばこのカード無しでは語ることは出来なくなってしまいました。
アークファイブのインフレを考慮していた9期では、毎年の始めのパックに『今までの強かったカードをメタするカードの追加』を行なっていて、うさぎやうららといった手札誘発が続々と登場してました。
こういったカードの登場は、デッキの構築をほぼ環境から追いやるレベルのカードであったり、壊滅的にさせるカードでもありまして。
それまで中堅までいっていたデッキが環境に全くいなくなったりと、手札誘発によって消えていったデッキも非常に多かったりします。
その筆頭がドラグニティとかの召喚権を使うデッキと、シンクロなどの展開する際に安定性がないデッキ。そして、EXモンスターゾーンに依存するデッキや、効果を無効にしたり、デッキの干渉を無くしたり。遊戯王はいつの間にか、自分のターンなのに『自分の好きな事が出来ないゲーム』となってしまったのです。
この環境に対して
「手札誘発ゲーという印象を持ち、環境が悪化した!良環境じゃないじゃないか!!」
と叫ぶ人もいるかもしれませんが、この良環境という分類で手札誘発が本当に環境に対して悪いものしか引き起こさなかったのかと言えば個人的にはそうではないなと思ったり。
実際の本質はメタビート。
個人的にこの手札誘発ゲー環境はかなり面白いものだと思ってますし、考え方としては「罠のガン伏せ時代」という感じで考えていて、先行の展開力のせいで手札からの発動を余儀なくされただけのもの。
本質的にはあまり変わらないかなと思います。
もともと罠を伏せる事をメインとした時代は、先行伏せゲーと言われてました。その時代もですが、先行で宣告等を伏せて、相手の召喚権を潰すという戦いかたでもあり、様々なデッキが優勝する良環境。
つまり、デッキの殆どを手札誘発で染めてしまって様々なデッキが優勝するのであればそれは良環境な気もするんですよね。その代わり、召喚権だけで動けるデッキでは『10期に合わせた強化』も欲しいところではありますし、現パックでの補強が『デュエリストパック-レジェンドデュエリスト編-』等で行なわれているのでしょう。
(強いかどうかは別にして)。
今ではそれが手札に来たというだけで、そのお陰で相手の妨害をしつつ先行で戦えるのでバランスが取れているような気がします。勿論公式も意図してか、手札に干渉するカードに関しては徹底的に排除しており、一時的に毎回バランスが壊れるのは公式が1強=世界大会での優勝指標を立てているのではないかと思ってます。
遊戯王の良環境は手札誘発なしでは語れない。
これに関しては遊戯王のゲームシステムにあります。
遊戯王は、言ってしまえばマナカーブというカードゲームにおいての準備段階がない事が全ての元凶と言っても良いでしょう。
例えば、難しい話なんですけどどんなカードゲームにおいても速攻性が上がるとはいえ、それに合わせて周りのサポートカードもインフレするので、ある程度カードを活かせるという特長があります。
このラインが戦闘における『デッドライン』という指標があるので、何ターン前に相手を封じ込めれば良いのか。という問題点を解決できるのが特徴です。しかし、遊戯王はそれが1ターン目であり、それを防ぐには手札からの妨害しかありません。
遊戯王は、その環境に合わせて先行ゲーとか、後攻ゲーと言われますがそのバランスが全く取れていないのも、マナカーブという概念が全くない為、『耐え切れれば勝ち』という部分の安定性がまだ取れていない事。そして、先行の方が強いテーマ。後攻の方が強いテーマが登場する事で歪になってしまうのが問題かなと。
例えば聖刻時代では後攻が有利。【真竜】等でもプレイングによっては後攻が有利という感じで結構今は移り変わっています。先行ゲーも手札5枚スタートで変更され、だいぶ良環境としてのシステムが構築されているなーとは感じました。
言ってしまえば、遊戯王も良環境になれるチャンスは多いんです。しかし。。。
手札が全部ブラフになる時代で一強環境のダークホースになれるのは?
問題はココですが、実は様々なサイトが環境において確かめている際に一番考えなければならないことがあります。
それは『遊戯王において一番大事な強さ』とはという事。
勿論デッキパワーというのもあるのですが、一番大事なものというのはココで言えば
『手札誘発を最大限入れてもデッキとして機能するデッキ』。
『1枚で完結し、盤面を作れるデッキ』
という事です。この2つに関しては9期で嫌というほど暴れた十二獣たちが証明しています。そして、1枚で完結するという事は『混合デッキ』も組みやすいという事。
公式はこれらを意図して10期では排除しようと考えています。現に2017年の10月以降の環境では世界大会開催後の公式規制として、9期のテーマを結構規制したのが伺えますね。
その上で現状上に来ているテーマは、【HERO】、【トリックスター】等。
これらのカードは純アタッカー打点な上、除外やフィールド魔法サーチも採用出来て枠も開いているので、今後の良環境に入り込みやすいテーマと言えるでしょう。
実際私のサイトやまいログ*1で回し方を載せていたり、初手5枚シリーズでというのも、『1枚や2枚』で何処まで動けるのかを指標にしています。
ぜひ、その点も一緒に見ていただければなと。
これからの環境は遂に10期環境からリンク環境も含めて大きく変わっていく様に見えますが、実態は個々のデッキの安定性が優勝に繋がるのでコンボデッキはドンドン難しくなると言っても良いでしょう。堅実に強いデッキが上位に来る。
毎回1強環境になったときに『またこのデッキかー良環境じゃないなー』という見かたではなく、『あ。このデッキ手札誘発が沢山入っているのに動けるデッキなのか』という風に見たり、『1枚で動けるデッキだー強そうだ!』と思えると遊戯王も楽しく見る事が出来るので、ぜひ試してみてください。
と、私がこんな事を何故まとめたかというと、元々手札誘発ゲーって良環境なのか少し考えたかったからなんですよね。
基本的な事でしたが、こういった項目に関しての話も今度していこうかなと思いました。それではノシ
*1:毎回まい。のブログって略すのが大変なので、まいログという事で名前を整えとくことにしました。